川辺からのメッセージ

川辺からのメッセージ

 吉井川は中世の頃にもこの辺りを流れこの地域を豊かに栄えさせてきました。この恵み多き川のほとりでうどん屋の主として私に何ができるのかと考え、まずはできる事から実践しようと努めいています。『食』を扱う者としてできる事、すべき事を模索しているのです。

 そんな私が今最も力を入れている事の一つが子供達に学校以外での「学びの場」を提供する事です。今の子供達は自然との触れ合いが大変希薄になっています。その大きな原因の一つに農業の衰退があると考えられます。そこで地域の子供達や親子を対象にした地元産小麦で作る手打ちうどん教室の開催や『親子田んぼと食べるもん学校』の企画に積極的に協力し、農業体験や自分たちで作った旬の農産物などの食べ比べを通じ、自然の豊かな恵みに触れ地元の味を普及するといった活動を行っています。

 こういった農業を通じての自然との触れ合いの中でこれからの時代を生きる子供達に大人になっても消える事のない原体験・原風景を焼き付けてもらえたらと考えています。
 また『一文字』の店頭には地元の生産者・加工業者と協力し『福の市』と名付けた物産店を設けています。歴史教科書にも載る『中世福岡の市』の栄えたこの地で、現代『備前福岡の常設市』として地産地消の推進を通じ豊かな地域づくりの活動も行っています。

 子供達への食育、地域活性化のテーマである地産地消、これらを筆頭にまだまだ様々な未知の世界への挑戦が待っています。